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>SHOW MEさん
お久しぶりです。先日はメールを有難うございました。メールでお返事を差し上げようかとも思ったのですが、こちらの「掲示板」に書きます。
遠藤周作の『悲しみの歌』をお読みになったとのこと。
私は比較的遠藤作品は読んでいる方ですが、残念ながら『悲しみの歌』は読んでおらずコメントできません。ただし、『海と毒薬』との関連性についてのご指摘は興味深く拝見しました。
遠藤周作は言わずと知れたカトリック作家ですが、彼が生涯こだわったのは「日本人にとっての信仰とは何か」ということでした。これは彼が絶えず西洋の信仰のあり方に違和感を抱き続けてきたことの反映です。
ですから、『海と毒薬』も、SHOW MEさんがおっしゃるように焦点はあくまでも日本人に向けられています。勝呂にしろ、戸田にしろ、彼らの心の内奥に遠藤は深く切り込んでいこうとしています。
三島の『金閣寺』。
「私」が老師の新聞に芸者の写真を入れる行為と、柏木が老師のもとを訪れ、「私」の借金について暴露するくだりとの関連性についてですが、今回頂いたメールでもいまいちよく分りませんでした。
前者については、少なくとも「私」の意識においてはそれは失態として自覚されていなかったのではないでしょうか。むしろ老師を挑発する行為として「私」自身は肯定していたはずです。「私」がその時の行為を児戯に類するものとして対象化できるのはずっと後のことです。いかがでしょう?
釧路は今日気温が上がって(?)13度ぐらいになるようです。本当はもっと上がって欲しいのですが。
http://www.kushiro-ct.ac.jp/ippan/personal/odajima/odajima.html
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